今年は少しは理系の話をしようと思います。
土木・建築、機械系、電気系、情報系は数学が重要です。
将来、かならず役にたちます。
自分で直接、微分方程式を解くようなことがなくても、現象や力学を数学的に考察できます。
中学・高校は先生の授業を受けるという態度でよいと思いますが、
大学・大学院では、もう大人。
与えられたテキストだけでなく、欧米の原書の教科書や学術論文をたくさん読んで考察するような勉強をした方がよいと思います。
私は会社で
内燃機関、つまり自動車などのエンジンの仕事をしました。
吸気系の適合、振動・騒音低減など
自分では解析しませんでしたが、CAE(Computer aided engineering)のエキスパート・メンバーの管理なども
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数学の話をしようかなと思いましたが、少し時間がかかりそうなので、またあとね。
会社の仕事がすべて数学や机上検討で済めばいいのですが、
世の中そんなに甘くない。
実際に試験して、考察して、やり直して、作り直して、また試験・・・
特に耐久試験はドロドロとした世界ですね。
自動車の場合は、深く机上検討するより、まあある程度検討して、たくさん試験するという考え方もあります。
飛行機のエンジン、ジェットエンジンは自動車のエンジンと違い、エアフィルターがない。
だから、ゴミ、雨、雪など
ジェットエンジンの中に入りまくります。
雨が降ったから、エンストなんて言い訳にはなりません。
ですから、エンジンが水分、ゴミを吸って大丈夫か試験します。
そして、ジェットエンジン特有の試験
まず自動車エンジンにはない試験
それは、Bird strike test。
日本語に直すと、鳥打ち込み試験
飛行場はよく海岸近くに建設されます。
ジェット機の主翼の上にカモメがとまると・・・時々、鳥がエンジンに吸い込まれて
昔なら、エンジン破損など
今は言い訳にはなりません。
試験をして、耐久性を確認します。
そんなStrike testの動画です。
なお、残念ながら、日本のジェットエンジンメーカー、IHIなどの動画はありませんでした。
ほとんど欧米ばかり
世界の大手ジェットエンジンメーカーは
GE(General Electrics )
プラット&ホイトッニー
ロールスロイス
でしょうね。
Bird Strikes Jet Engine
GE(General Electrics )の動画です。
女性のエンジニア(たぶん管理職)が説明されています。
最初は水の吸い込みテスト。最後に少し鳥打ち込み試験
BIRD VS. JET ENGINE (In Super-Slow-Motion)
こちらはスロー
他にもコンプレッサやタービンは翼が折れてなくなったときの耐久試験など
ジャンボジェットのエンジンは時々、翼が折れて、海に落ちるとか?
心配?
大丈夫。
たくさんの試験をして確認しています。
最後に簡単なジェットエンジンの作動、仕組みの動画です。
これもGEですね。
How a jet engine works
GEのジェットエンジンの作動の説明動画です。
Boeing 787.に使われている GEnxの説明です。
わかりやすい説明です。
多段の低圧コンプレッサー、多段の高圧コンプレッサで吸い込んだ空気を圧縮(大気圧の23倍)
真ん中のコンバスタ(燃焼器)で燃料を燃やし、タービンも回し、ジェット排気の推力で飛行するのです。
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ジェットエンジンのある試験・・・Strike test
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