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この発明はすごい・・・人工合成したクモの糸繊維大量生産はじまる・・・最後に龍之介の「蜘蛛の糸」

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今朝、会社で最近の日経ニュースを見ていたら、

クモの糸に類似した性能を持つたんぱく質繊維を開発して、大量生産が始まったとニュースが・・・

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130525/bsc1305250630004-n1.htm



中国人のツイッターで話題騒然とか・・・

http://matome.naver.jp/odai/2136978476942981101



クモの糸を人工的に作った「合成クモ糸繊維」の量産技術の開発に、山形県鶴岡市の

バイオベンチャー企業(Spiber Inc)

が成功し、24日、東京都港区の六本木ヒルズで、織り上げたドレスを披露した。



Superluminalのブログ






この成果はすごい・・・


おそらく、FRP(繊維強化プラスチック)、FRM(繊維強化合金)の発明以上に産業界に革命をもたらすだろう。


昆虫のクモが約7億年の進化の過程でつくったクモの糸を

2004年から5年後に試作品、その後3年後に大量生産を開始するとは・・・


情報データベースとバイオテクノロジーの融合したすごい技術。

おじさんはノーベル賞クラスの成果と思います。


社長の関山和秀さまはまだ若いエンジニア。

2004年から研究をはじめ、2013年に実用化にめどをつけたとか。

2014年春にはトヨタ系の小島プレスの関連会社として、工場を建設するようです。



以下はコピーです。


バイオベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、

人工的に合成したクモの糸の繊維


「QMONOS」(クモノス)


を量産する技術を世界で初めて確立したと発表した。


クモの糸の強度は、同じ太さの鋼鉄を上回り、伸縮性はナイロンを上回るとされ、将来的には自動車のボディーや人工心臓など幅広い用途への実用化を想定している。

同日、東京都内で開かれた会見で、量産化が可能なレベルに達した証しとして合成糸でできた青いドレスを公開した。

 クモの糸を大量生産するためには、コストを抑える技術と繊維化するための溶媒の毒性が高いことがネックとなっていた。

 スパイバーは、コスト低減のために微生物を使ってクモの糸を構成するタンパク質「フィブロイン」を作る方法を検討。

微生物の遺伝子を組み換えることで、短時間で大量に合成することに成功した。

同様にすでに工業的に大量に利用されている溶媒を使用して繊維化する技術も開発したという。またタンパク質そのものに色をつけることでさまざまな色の繊維を作り出すことが可能になったという。

 関山和秀社長は「クモの糸は世界で最もタフな繊維。

自動車や医療などさまざまな産業に応用できる」と話した。将来的には自動車や飛行機のボディーや骨格のほか、人工心臓などの医療面でも使える可能性があることをイメージしているという。





Introduction Movie / イントロダクションムービー(Spiber Inc.)


関山さま会社のビデオ、社名が「Spiber Inc」

ここ をクリックしてください。



2013年 クモの糸で変わる世界: 関山 和秀 at TEDxTokyo


関山さまの講演

すばらしい・・・のひと言: ここ をクリックしてください。

こちら にある方が要約されています。



少し専門的な講演です。


2011年 究極の繊維"クモ糸"の人工合成 #1(関山 和秀 氏)


シンポジウム「近未来への招待状 ~ナイスステップな研究者2010からのメッセージ~」(2011年6月30日(木)­・文部科学省 第2講堂)での関山 和秀 氏(スパイバー株式会社 代表取締役社長)の講演です。


その1 ここ をクリックしてください。

その2 ここ をクリックしてください。




最後に、蜘蛛の糸といえば・・・

おじさんが小学生、中学校の頃によく読んだ芥川龍之介の短編小説ですね。

今から15年前かな???

・・・

・・・


ウソだろ・・

(^_^)


・・・

・・・


龍之介は人間のエゴイズムをみごとに掘り下げ表現しています。

Wikipedia「芥川龍之介」によると・・・ここ

今は便利ですね。

動画も小説もあります。


大正七年四月十六日


小説は・・・



出だしは



ある日の事でございます。御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池(はすいけ)のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮(はす)の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色(きんいろ)の蕊(ずい)からは、何とも云えない好(よ)い匂(におい)が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。


 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇(おたたず)みになって、水の面(おもて)を蔽(おお)っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄(じごく)の底に当って居りますから、水晶(すいしよう)のような水を透き徹して、三途(さんず)の河や針の山の景色が、丁度覗(のぞ)き眼鏡(めがね)を見るように、はっきりと見えるのでございます。


 するとその地獄の底に、陀多(かんだた)と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢(うごめ)いている姿が、御眼に止まりました。この陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛(くも)が一匹、路ばたを這(は)って行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗(むやみ)にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。


 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報(むくい)には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠(ひすい)のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮(しらはす)の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下(おろ)しなさいました。


・・・・


続きはこちら

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html



動画アニメはここ ね。


朗読はここ ね。






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