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潮騒   山口百恵さん、吉永小百合さん

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今日、ラジオから三島由紀夫さんの潮騒のお話が
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潮騒 1975 山口百恵さん





潮騒

公開日: 2013/10/06
三島由紀夫の原作を、吉永小百合と浜田光夫の日活青春スターコンビ共演で映画化した爽­やかなラブストーリー。
荒々しくも雄大な自然が広がる伊勢湾の小島に生きる若い漁師と­、アワビ取りの海女の少女とのういういしい初恋が、海に囲まれた島の美しい風景ととも­に、健康的にかつ清麗に描かれている。
まさに青春まっただなかの吉永小百合の魅力がぎ­っしり詰まった青春映画の大傑作。 (C)1964年日活株式会社





神島(吉永小百合「潮騒」ロケ地)

きれいな音楽と素朴な風景。
いいね。

公開日: 2011/09/04

静かな、居心地の良い空間が残る神島(三重)




潮騒の中の文

こちらより
http://ameblo.jp/classical-literature/entry-11230479963.html

物事を知らない子供たちの様子について、こんな風に書かれています。

 島の子供は、教科書の絵や説明で、本物の代りにまず概念を学ぶのであった。
電車や大ビルディングや映画館や地下鉄を、ただ想像の中からつくりだすことはどんなに難かしかったろう。
しかしさて実物に接してのちは、新鮮なおどろきのあとで、今度はその概念の無用さがはっきりして来て、島で送る永い一年のあいだに、今も都会の路上にさわがしく行き交うているであろう電車のことなどは、思ってもみなくなるのであった。



新治のことが好きな女の子がいます。
東京の学校に行っている千代子。
千代子の話を耳にした初江は、腹を立てて歩いて行きます。
その場面の文章が印象的です。


「おーい、おーい」
 それでも少女は振向かない。
仕方なしに若者は少女のあとを黙ってついて歩いた。

 道は松林に包まれて暗く、険しくなる。
少女は小さな懐中電灯で先を照らして歩き、その歩みは遅くなって、いつしか新治が先になった。
軽い叫声と共に、懐中電灯の明りは、とびたった鳥のように、急に松の幹から梢へ翔けた。
若者は機敏にふりむいた。
そして転んでいる少女を抱き起した。


・・・
・・・

こちらより
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2010/03/1954-1102.html

第一章のラスト。
新治が燈台長夫妻へ、漁で捕れた鮮魚を持ってきた場面。

「平目はすでに、白い琺瑯(ほうろう)の大皿に載せられている。
かすかに喘いでいるその鰓(えら)からは、血が流れ出て、白い滑らかな肌に滲(にじ)んでいる。」

 魚がエロティックなものであることをこの文で実感。



第四章。
新治と初江が偶然に観的哨で出会う場面。

「二人は森の中で出くわした動物同士のように、警戒心と好奇心とにこもごも襲われて、目を見交わして突立っているだけであった。」


第五章ラスト。
何かの力に引かれ合うように口付けてしまった新治と初江が別れる場面。

「すると野の獣のように、粗い縞の仕事着の娘がそこから飛び出して、あとも見ずに、浜をいっさんにむこうへ駈けてゆくのが眺められた。」

 都会とは異なる、島と海という大自然におかれた若者と娘の精気を活写して余すところがない。

・・・
・・・

他にもたくさん


・・・
・・・

Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%AE%E9%A8%92_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

『潮騒』(しおさい)は、三島由紀夫の10作目の長編小説。

1954年(昭和29年)6月10日に書き下ろしで新潮社より刊行された。
たちまちベストセラーとなり、第1回(1954年度)新潮社文学賞を受賞した。
アメリカでも翻訳出版されベストセラーとなった。
現行版は新潮文庫で、改版を経て重版され続けている。
翻訳版は1956年(昭和31年)のメレディス・ウェザビー訳(英題:The Sound of Waves)をはじめ、世界各国で行われている。

三重県鳥羽市に属する歌島(現在の神島の古名)を舞台に、若い無邪気な恋人同士の漁夫と海女が、いくつもの障害や不運を乗り越え、成就するまでを描いた純愛物語。
古代ギリシアの散文作品『ダフニスとクロエ』に着想を得て書かれた作品である。


作品背景

『潮騒』の題名は、万葉集の歌、「潮騒(しほさゐ)に 伊良虞(いらご)の島辺(しまへ) 漕ぐ舟に 妹(いも)乗るらむか 荒き島廻(しまみ)を」からとられた(万葉仮名では『潮左為』。
この歌は、持統天皇が伊勢に旅された時に、都に残った柿本人麻呂が伊良湖岬を歌ったもので、意味は、「さわさわと波がさわいでいる伊良虞の島のあたりを漕いでゆく舟に、今ごろあの娘は乗っているのだろうか、潮の荒いあの島の廻りを」である。


神島
三島由紀夫は水産庁に依頼し、「都会の影響を少しも受けてゐず、風光明媚で、経済的にもやや富裕な漁村」を探してもらい、金華山沖の某島と三重県の神島(かみしま)を紹介された。
そこで三島は万葉集の歌枕や古典文学の名どころに近い神島を選んだ。
神島を舞台に選んだ理由を三島は、「日本で唯一パチンコ店がない島だったから」と、大蔵省同期の長岡實に語ったという。

1953年(昭和28年)3月と、8月から9月に、三島は鳥羽港から神島を訪れ、八代神社、神島灯台、観的哨、島民の生活、例祭神事、漁港、歴史、漁船員の仕事や生活、台風などについて取材した。神島滞在中、三島は川端康成への手紙の中で、『禁色』のようなデカダン小説とは正反対の健康な書き下ろし小説を書くために調査に来ていると伝えている。
また、プロットについて三島は、ギリシア熱が最高に達し、「ギリシアの小説『ダフニスとクロエ』を底本とした小説の執筆を考へ、(中略)ほとんど原作どほりのプロットを作つた」[5]としている。

三島は『禁色』後の長編物の構想として次のようなメモを残している。

私は天才の小説を書かう。
芸術の天才ではなく、生活の天才の小説を書かう。
彼は決して成功者や、貴族や、大政治家や、富豪ではない。
完全な生活の行為者であつて、終生世に知られることなく送るが、生れたときから、一種の天使であつて、追つても追つても、一種の幸運、一種の天寵が彼の身を離れない。
ラテンの恋愛小説のやうな波瀾もあるが、つひに、愛する女と幸福に結ばれる。
彼は小漁村の一漁夫である。
それは私の書く最初の民衆の小説となるだらう。
アルチュウル・ランボオの詩『幸福』

— 『禁色』創作ノート



あらすじ

伊勢湾に浮かぶ歌島で漁師をしている久保新治は、貧しい家に母と弟と暮す18歳の若者であった。
ある日、新治は浜で見知らぬ少女を見かけ心惹かれる。
少女は砂浜に座り、じっと西の海の空を見つめていた。

少女・初江は、村で屈指の金持ちの家・宮田照吉の娘であった。
初江は養女に出されていたが、照吉の跡取りの一人息子(初江の兄)が死んだため島に呼び戻されたのであった。
それまで恋愛を知らない新治は、初江の名前をきくだけで頬がほてり鼓動が激しくなる自分の感情がよく分からなかった。
しかし監的哨跡(原文は「観的哨」:旧陸軍が伊良湖岬から撃つ大砲の試射弾の弾着観測をしたコンクリート製の施設跡)で偶然、鉢合わせしたり、新治が浜で落とした給料袋を初江が拾ったり、灯台長の家でも顔を合わせた二人は、お互い相手に惹かれている自分の気持を知るようになる。

監的哨跡雨の降る休漁日に監的哨で初江と待ち合わせの約束をした新治は、嵐の日、先に到着し、初江を待っていたが、焚き火に暖められるうちに眠ってしまう。
目が覚め気が付くと、初江が肌着を脱いで乾かしているのが見えた。
裸を見られた初江は、羞恥心から新治にも裸になるように言う。
裸になった新治に、さらに初江は、「その火を飛び越して来い。
その火を飛び越してきたら」と言った。
火を飛び越した新治と初江は裸のまま抱き合うが、初江の、「今はいかん。
私、あんたの嫁さんになることに決めたもの」という誓いと、新治の道徳に対する敬虔さから二人は衝動を抑える。

灯台長の娘で大学が春休みになって帰省していた千代子は、新治と初江が一緒に帰るところを見かけてしまう。
新治に気があった千代子は初江に嫉妬し、川本安夫に告げ口をした。
有力者の息子・川本安夫は、自分が初江の婿になるのだと吹聴していたから面白くない。
夜中、水汲みに出た初江を襲おうとするが、蜂に撃退されてしまう。
やがて新治と初江の噂は照吉の耳にも入り、照吉は二人が会うことを禁じた。
気落ちする二人にとって秘密裡に交換する手紙だけが唯一の絆だった。
健気な二人に新治の親方・十吉が加勢し、仲間の龍二が郵便屋をしてくれた。
年配の海女たちも初江のまだ蕾のような乳房を見て、二人の悪い噂が嘘だと解する。

機帆船歌島丸の船長が、船員修業のために船に乗らないかと新治を誘いに来た。
歌島丸は照吉の持ち船の貨物船である。
安夫も同船するという。
照吉は安夫に、初江との婚約の条件としてこの修業を申し渡したのだという。
新治の心には、不安と悲しみと、それから一縷の希望が湧いた。

船が沖縄の那覇港から運天港に入ったとき台風に襲われた。
船をつなぎ止めていたワイヤーが切れ、命綱を浮標(ブイ)につなぐしか手はなくなった。
誰もが尻込みする中、新治が志願し荒海に飛び込んだ。
力の限り泳いだ若者・新治の活躍で船は救われた。

二人の悪い噂を流した千代子の東京からの贖罪の手紙を読んだ灯台長夫人や、義侠心にかられた海女たちが、新治と初江の仲をとりもってやろうと、照吉の家に直談判にやって来た。
女たちがやきもきする中、照吉は、新治と安夫を試すために自分が船に乗り込ませたのだと言った。
照吉はすでに新治を婿にもらうと決めたところだった。新治と初江の願いは成就し、二人は灯台で美しい夜の光を眺める。



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